去年の11月ぐらいに、Beagle Boneが発売されて、日本で発売されるのを待っていましたが、Digikeyで日本からでも買えるようになっていました。
1台あたり約8,000円で、BeagleBoardの半額程度でした。
2台注文して今は配送待ちです。(5/6 発注 ->5/9成田到着。速いなぁ)
ただ待っているのも何なので、予習としてリファレンスマニュアルを読んでおくことにしました。
BeagleBone リファレンスマニュアル
自分が使いそうなところだけ勝手に翻訳
オリジナル:http://beagleboard.org/static/BONESRM_latest.pdf
シリアルポート
BeagleBoneには4+1つのシリアルポートがあります。
UART1,2,4にはTx,Rx,RTS,CTSがあり、UART5はTx,Rxのみです。
(UART0はUSBポート経由,Tx,Rx,RTS,CTSあり)
A/D変換
7つのA/D変換が付いています。(1秒に10万回サンプリング可能)
ただし、最大入力電圧は1.8Vなので、抵抗分圧やレベルシフタを使って1.8V以上の入力が無いようにしてください。VDD_ADCは1.8Vの電圧がかかっていますが、リファレンス電圧としてのみ使用してください。電源として使用しないでください。
GPIO
最大66本のGPIOピンが利用できます。
3.3Vの入出力 が可能です。
4つあるGPIOバンクのうち、それぞれ2ピンずつ割り込みピンとして利用できます。
TIMERS
4本のタイマーピンが利用できます。
PWM
最大8本のPWMピンが利用できます。
ECAP PWMが2ピン利用できます(よくわからず)
5V DC電源
Beagle Boneを動かすために、5VのACアダプタが利用できます。2.1mmセンタープラスのコネクタです。電圧の高いACアダプタ(7Vや12Vなど)をつないだときに備え、NCP349というチップが入っています。高い電圧がかかっている場合は、メインボードに電源が入らないようになっています。5VDCラインは拡張ヘッダにも接続されています。これは、拡張ヘッダに拡張ボードをつけた際、電源を供給できるようにするためのものです。
USB電源
Beagle BoneはUSB電源での駆動も可能です。通常、USBのポートは500mAまで電流を供給できます。USB電源で駆動している場合は、VDD_5Vには5Vが供給されないので注意してください。SYS_5Vには5Vが供給されています。
電源の選択
5VDCとUSBが両方選択されていた場合は、TPS65217Bが自動的に電源の選択を行います。I2Cインターフェースを使用して、供給源をソフトウェアから変更することもできます。
消費電力
だいたいの電力消費量は以下の通りです。
消費電流(mA@5V)
モード
USB
DC
DC+USB
Reset
180
60
190
uBoot
363
230
340
KernelBoot
502
350
470
KernelIdling
305
170
290
USBが接続されているときは、FT2232とHUBの電源が入るため、消費電流が増加します。USBが接続されていないときは、これらのデバイスは待機状態となります。USB接続時に120mAほど消費電流が増えるのはこのためです。消費電流量は、SDカードにアクセスしたり、LEDにアクセスすると変動します。
電源ライン
VDD_1V8
VDD_1V8は1.8Vが出力されます。VDD_1V8は最大1200mA供給できます。VDD_1V8はプロセッサとDDR2メモリーにのみ接続されています。
VDD_MPU
VDD_MPUは1.1Vが出力されます。この電圧はソフトウェアにより最大1.25Vまで変更することができます。VDD_MPUはプロセッサのみに接続されます。
VDD_CORE
VDD_MPUとほぼ同じ。
VDD_3V3A
VDD_3V3Aは2つある3.3Vラインのうちの1つです。このラインには225mAまで供給することができます。このレールはプロセッサやSDカードスロットに接続されています。
VDD_3V3B
VDD_3V3BはLAN8710,EEPROM,USBHUB,FT2232に接続されています。
VRTC
VRTCには1.8Vが出力されます。最大100mA供給できます。プロセッサに接続されます。
ユーザLED
4つのユーザLEDがGPIOピンに接続されています。
LED
GPIO
User0
GPIO1_21
User1
GPIO1_22
User2
GPIO1_23
User3
GPIO1_24
10/100 イーサネット
(省略)
USBホスト
USBホストポートが1つあります。このポートは最大500mAまで供給することができます(十分な容量の電源に接続している場合)
その他:C/C++でBeagle Boneの入出力を制御する方法のチュートリアル(英語)
VIDEO
Beagle BoneはArduinoよりのBeable Boardです。
ファンレス省エネサーバとして使ったり、カメラ付きラジコンの基板として使ったりと、色々遊べそうな感じです。
ではまた。