2010/11/19

電子書籍自炊用マシン BookLiberatorの感想

さて、今回作ったBookLiberatorの使用後の感想と製作にあたっての反省を書いていきます。

1.アクリル板の厚さは2mmでは足りない。 5mmぐらいはほしい
今回はアクリル板を垂直に並べただけで、接着剤などでの固定はしていません。
そのため、中央付近を押すと、アクリル板が若干曲がってしまうことがあります。
アクリル板同士を接着剤で固定すれば解消するかもしれませんが、
とりあえず次の作品では5mmの厚さのものを使いたいと思います。

2.金属フレームはやめておこう
アルミの素材はやっぱり木よりも高いです。
加工も金属用のこぎりが必要なので大変でした。
まぁ、その分出来上がりは頑丈になるのですが。。。
次は木材を切り出してネジで固定する感じにしていきたいと思います。


3.素材の購入と選定は計画的に
私の場合はちょっと特殊な形状の金属板を使おうと思っていたのですが、
素材を買いに行った店にはありませんでした。
仕方なくその場で使えそうな素材に変更したのですが、あまりこの作戦は好ましくありません。
なので、どこにでも売っているような標準的な素材を使うことにしたいと思います。

4.誤差は出るもんだ
これも当たり前の話ではありますが、金属などをハンドドリルで穴あけしたりする場合は
ある程度の加工誤差を考えて設計するようにしたいです。(M3のネジを通すところは3.5mmのドリルで穴あけするなど)

5.C型クランプは日曜大工の強い味方
工具店に100円で売っていた小型のC型クランプが今回大活躍しました。
ハンドドリルで穴あけするときに、素材を固定するのに重宝しました。

6.カメラは2個同じものを用意しましょう
当然といえば当然の話なのですが、左右の画像で解像度が違うと
処理がちょっと面倒になります。
外部シャッターつきで安いのがあればいいのですが。。



※Webカメラからキャプチャした画像を切り出して
グレースケールで保存する簡単なプログラムを書いて別館のほうにおいてあります。
現在はまだ1つのカメラだけですが、もう1つC910を買ったときに
2つのカメラで撮影できるように変更したいと思います。

ではまた。

2 件のコメント:

  1. 貴方の今までの仕事はすごいと思います.
    まさしく私がやりたかったことです.
    というか私も自作しようかと思っていたところですが貴方の方が優れた
    能力を持ってます.
    私は貴方の案に少し違う考えを入れていただきたいのですが.
    つまりプラスチック版を屋根のように2枚接着し(A4位の大きさの)その上に
    本をうつぶせに置けばセンター位置あわせや撮影面の平面性の確保も出来て具合良いと思うのですがどうでしょうか?
    この逆, つまり本を仰向けにおいて透明なV字型プラスチックを上からスライドさせるというのは米国では商品として既に販売されているようで, またその方が自動化には適しているのですがどうしても装置全体が大げさになってしまいます.
    本をうつぶせに置いて裏側にそれぞれのプラスチック版に直角にデジカメを設置, 左面撮影したら次右面撮影という風に制御する.
    素人は本一冊全てをデジタル化するより特定の部分の方が多いので
    次頁の時はめくって置き直してもそんなに困らないのでは?と考えるのはどうでしょうか?

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  2. >atsuyukiさん
    コメントありがとうございます。
    私もV字プラスチックに本をかぶせる方法を検討してみましたが、
    重い本をスキャンする場合は、本を持ち上げる->めくる->かぶせる を繰り返すと疲れてしまうのでは、と考えてBookliberatorの作り方と同じように作成しました。

    上からV字型プラスチックをかぶせる方式のものが多いのは、スキャンする際の人間の作業量を一定にする狙いがあるのかもしれません。

    atsuyukisさんにオススメなのがBookliberatorの商品化版、Book Saverです。
    値段も$150程度と、自分で材料を揃えるよりも安く上がりそうな気がします。SDカード1枚にまとめて記憶できるので、撮影後の処理も簡単そうです。

    まだ発売はされていませんが、あと2ヶ月もすればAmazon.com等で買えるようになるのではないでしょうか。

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